TCT Guitar Parts



ネック塗装



Satin(サテン)  / Gloss(グロス)


サテンは半つや消しの仕上げ。グロスはツヤ有りの仕上げです。一般にサテンの方が薄塗りです。グロスは磨く作業中に塗装が無くなってしまわないように厚めに塗っておくのが普通です。

ヘッドストック表面だけグロスで他はサテンというのも特注対応可能です。

サテンのつや消し具合は塗装担当者によって違います。米国の家具の塗装の世界ではセミグロスとかフラットシーンなどといくつか段階に分かれているのですが、ギター界では全てまとめてサテンと呼んで区別していないですね。



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Thin Lacquer シーラー

シーラーはあくまでも下塗りで上からラッカーやポリウレタン塗装をするのが普通です。シーラーは非常に薄いので慣れていない人ですと一見何も塗っていないように感じる場合もあります。上から塗装するつもりが無くて超薄塗りが希望ならばオイルfinishもご検討下さい

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Oil
Amber Tint Oil
Aged Oil


経験上、この3つはあまり大差無いような気がします。Musikraftもサイトで「エイジドオイルはバーズアイに最適」と書いているようにバーズアイやフレームだと色のコントラストが付きやすいようですが、普通のRockメイプルだとほとんど変わらない個体が多いです。
オイル自体に少し色が付いていてもすごく薄塗りだからあまり色が出ないのでしょう。オイルfinishなのにアンバーな色にしたい場合は塗装前の材に直接色を付けてからオイルを塗るという手法の方が有効で、これは特注で対応が可能です。



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Tru Oil (Gun Stock Oil)

ライフルなど銃の木製パーツ部分によく使われるfinish。他のオイルfinishと違ってラッカーやポリウレタンのように塗膜を形成するので材を守る力はオイルよりはるかに上です。(オイルと言うとややこしいのですが、実際これはむしろニスに分類されるものです)

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Clear Lacquer
Light Tint Lacquer
Med Tint Lacquer
Dark Tint Lacquer

これはアンバーの色合い、濃さの目安の話です。クリアーは完全に透明、Vintage TintはVintage風に少しアンバーな色のクリアーです。Tintの具合はライト、ミディアム、ダークが選べますが実際の色合いは材の色や塗装担当者のセンスにもよるので正確な色指定は出来ないです


light tint



Med Tint



Dark tint



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塗装 : None (No Warranty)

塗装無しでオーダーする事も可能ですがこの場合はNo Warrantyとあるように保証はありません。湿度が高い、又は乾燥している地域に出荷すると、削ったばかりの木は割と早く影響を受ける場合もあるので製品を入手したらなるべく早く、最低でもシーラーかオイルを塗った方が安心でしょう。


ギタービルダーさんの所に持って行って組んでもらう場合、ビルダーさんが忙しいと預かったまましばらく放置される可能性があります。無塗装ネックの場合はビルダーさんに説明してシーラーだけはすぐに塗っておいてとお願いした方がいいです


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エイジド加工はYSWが担当します。 The レリック道も参考にして下さい

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